たなかの子守唄
〜第2回 21
歳、決意表明 05.4.20
先日4月17日を持ちまして、私、田中マルクス闘莉男は21歳になりました。たった21年の生涯ですが紆余曲折、色んなことがありました。家の近所を散
歩していて人の耳が落ちてるのを発見したのが4歳のとき、鉄棒で遊んでいる女の子のパンチーを双眼鏡で盗み見ていたのが7歳、シンガーソングライター・
KENJIROに憧れて眼鏡を装着し始めたのが11歳、手淫に明け暮れていた中学校を卒業したのが15歳、『無意味なこと』のなかに意味を求め続けた高校
を経て18歳で某三流私立大学の門を叩く。現在3年次生にて、21歳。
人生とはわからんもんですな。野球選手になりたかった少年が、中学でいきなりラグビー部に入ったりとか。週末の楽しみは日曜大工だったのが、週末宝くじ
を買うことに生きがいを求めるようになったりとか。
内臓とか骨とか細胞とか20年そこらも生きてりれば相当ガタがきてるんだろうけど、俺色に染まってるっていうか、俺仕様になってるっていうか、いい味が
出てきてるんすかね。全パーツ新品に変えたら相当動くのに不自由するんだろうな。でも変えたい…。
昨日ライブで首振りすぎて首がすごい痛くて、しかも夕暮れだしみたいな感じで一足早い五月病にも似た倦怠感にまみれながらの帰り道。アコースティックギ
ターが百個くらいプリントされた半そでシャツにハンチングかぶったおっちゃんが、調子っぱずれな大声でなんか歌を歌ってて5,6メートル毎に現れる知り合
い一人一人に立ち止まって挨拶+αをしていたのを見た。
明日のことなんかわからない。ましてや将来のことなぞ皆目見当もつかないが、夕日に向かって消えて行くおっちゃんを見て、ただ、こういう人になりたい、
と思ったのでした。